ゆっくりと時は過ぎていっていた・・・・・・
僕は、気づかなかっただけで・・・
変わっていたんだ・・・
そう、あれから10年の月日が経っていたんだ・・・
高校2年の時に
大学に進学することを親に勧められていたが
「ミュージシャンになりたいんだ!!」
と言って家を飛び出した。
古いボロ屋が建っていたところには、新築されたばかりだと思われる
家が建っていたし、幼なじみの家には昔ではみたこともない車が置いて
あった。もう・・・いいたくはない。
なぜなら、自分がホントに蚊帳の外にいたみたいだったからだ。
あれからホントに変わってしまった。
でも、僕は戻ってきた・・・
外の世界が何も分からないまま家を飛び出したのに・・・戻ってきた・・・
今、僕は家に向かってあるいてそんなことを思い出していた。
外では、雪が一面を覆っていた。家の近くを通ると
TVの音と一緒に、今日の最後の締めくくりの人って和田アキ子さん?
という声が聞こえた。
そうか、今日は大晦日だったな・・・
そのことを筆頭に
親ともあれからずっと連絡を取ってなかったな・・・
友達とだけでも連絡をとっておけばよかったかな?
あれから友達はどうなったんだろう?
みんな就職について真面目に働いているのかな?
それとも結婚して幸せな暮らしをしてるのかな?
今、帰ったら親になんていわれるだろう・・・
たぶん、ドラマみたいに親父にはたき倒されるだろうな・・・
親父とお袋元気にしてるのかな?
「はぁ・・・・・・。」
ため息が声にでた。
今までの行動を考えると自分の考えがいかに甘かったかを
世間の中で思い知らされたからだ。
と考えているうちに家の玄関の前についた。
どうやって入ろう・・・
「はぁ・・・・・。」
また、ため息をついた。
「でも、ここまできたんだ覚悟を決めないとな。」
自分に言い聞かせるように言った。
「いくぞ!」
自分に気合いをいれた。
「ただいま。」
と言いながら引き戸をあけた。
その声と動作は懐かしさを僕に与えてくれた・・・・。